『今みんなで旅行に来てるんだ。』
『へぇ!いいわね。じゃオジャマだったかな』
『今一人になったから大丈夫だよ。』
『なんか悪いわ…』
『そんなことないよ。嬉しい。』
『急に決めたの?』
『ああ、アイツがお宅に刺激されてね。ウチもどこか行こうってことになったわけ』
『ご主人も大変ね(笑)家族サービスできた?』
『まあな…どうだ?久しぶりに家族で水入らずは?』
『そうね…気は楽かな。お兄ちゃんは?のんびりしてる?』
『ああ…』
『いつまで?』
『あさって…』
『羨ましい。いいお父さんね』
『とんでもない…オレも刺激されたクチだから…』
『ウチに?』
『幸せな妹夫婦に…』『こらこら…』
『そろそろ戻るよ、変に思われるから。』
『そうだね…
ねえお兄ちゃん…』
『うん?』
『旅行楽しんでね…おやすみ』
久しぶりのハートマーク…
『…好きだよ…サキ』『ダメだよ(笑)…でもありがと…』
オレはほんわかした気分になった。サキがメールをくれた。
部屋に戻ると、子供達は遊び疲れてそこらで眠ってしまってる。ユミにはっぱをかけられて、やっと布団に入ったようだ。
オレ達夫婦は、その後穏やかに愛し合った。