次の朝、いつになく柔らかい表情のユミ…別に普段トゲトゲしてるわけではないが、ゆうべの夫婦の営みは、本当に久しぶりだった。どんな女もそういうかわいい一面がある。ゆうべのオレは、サキに刺激されてユミを抱いたわけではないので、余計な罪悪感もなく、旅行を続けることができた。
その日から二日間、平穏に家族水入らずで過ごした。
『旅行どうだった?ダウンしてない?』
『いい休暇だったよ…お前の方は?』
『ウチもいい一週間だった。』
『よかったな。アキラさん、元気でやってたか?』
『うん、単身生活を楽しんでるみたいよ。』『寂しがってなかった?』
『ん、ちょっと(笑)』『久しぶりに会って、どうだった?』
『どうって…普通よ』美しい年下の女房…アキラさんはサキを一週間毎晩放さなかったに違いない…
『明日、お土産持って行くから』
『土産…ウチ買ってないぞ』
『いいのよ、そんなこと』
しかし女はすごい。いつの間にかユミは土産を買っていたらしい。「お兄ちゃんらしいわね。」
「お土産買う時はいねむりしてたわよねぇ」ユミは肩でオレの肩をこづいた。サキはその様子を見てオレに苦笑いを送った。