「酔ってるお前を見てたら、可愛いなぁって思ってさ」
そう言って小林はまた唇を押しつけてくる。私は目を閉じる…苦しい。何も考えられない。真っ暗だ。
息をしようと唇を開くと入ってくる小林の舌。私の舌を絡めとり、それだけでは飽きずに口の中すべてを舐めとろうと激しく動く。
どうしてこの人はこんなことをするのだろう?彼氏がいるとわかっている後輩に。嫌だ、こんなの…けれど、私は小林を止められない。なんでだろう?私はもしかしたら、小林にこうやって責められることを望んでいる…?
酔いと酸欠でぼうっとなった私の胸に、小林が手を触れてきた。
「…だから。もう」
私は必死で彼の手を押さえる。
「やっぱ駄目?」
「…帰りましょう」
私は立ち上がった。つられて小林も立ち上がる。
私は歩き出した途端、足元がふらついて転びそうになった。あわてて後ろにいた小林が私を支え、抱きしめる。私は小林の胸に倒れ込むようなかっこうになってしまった。
「…小林さん…」
私がかすれた声でそう言うと、
「すげー興奮した…」
小林はそう言って、私にキスした。
「…小林さん…、どうしたいの?」
「…したい。おいで」
小林は私を抱き上げ、ベンチに座らせた。