ワタシ「まぁ…うちらは女同士だからね。この前ヒロミが、男だったらって言ってくれたけど、女同士だからこそ今まで色々互いに素でいられたって言うのが大きいんじゃないかな…」
ヒロミ「そうかもしれないけど…でも私アズとはこれからもずっと一緒にいたいよ…変かな私…」
またしても悲しい瞳を見せるから、私は素直に感想を言った。
ワタシ「ありがとう。私もヒロミ大好きだよ。今の彼氏に怖い思いさせられてないか不安でしかたない時だってあるし。」
ヒロミは私に寄りかかって呟いた。
ヒロミ「アズは彼氏とHもしてるよね…」
ワタシ「そりゃあね」
ヒロミ「せめてキスくらいは出来るようになりたいな…キスってどんな感じなんだろう…」
ワタシ「うぅ〜ん…言葉で説明は難しいね…」
ヒロミ「アズ…」
ヒロミは黙り込んでしまった。もともと自分の気持ちを言い表すのが苦手なヒロミに私は色々質問を投げかけてじっくり聞き出すのがいつものパターンだった。ただ今回ばかりは言葉を慎重に選ばなければ。あれこれ考えているとヒロミがぽつりと言った。
ヒロミ「私…アズとキスしたい…」
一番恐れていた言葉。一瞬頭が真っ白になったが要するに、練習がしたいだけだよね…