姉は僕に言いました。
「ゆうもあんな状態になったままじゃ辛いでしょ?」
僕にとっては恥ずかしいことを姉はサラリと言ってきました。僕はどう答えていいか思いつかず、無言のまま姉を見ました。姉はそんな僕を見ながらおどけたようにしながら言葉を続けてきます。
「オナニーじゃ満足出来なくなってるようだし、ここは私が一肌脱いで上げようと思った次第なわけなのです」
僕は姉の言葉を理解するまでにちょっと時間を要しました。
姉が・・・セックスさせてくれる?
ここになってようやくそのことをはっきりと理解したんですが、僕にとっては夢のようなことだったのでまだにわかに信じられず、ただ驚いているだけでした。
無言だった僕を見て姉は思い出したような顔を見せた後、ちょっと申し訳なさそうに言いました。
「あ、そっか。私なんかが初めてじゃゆうも嫌だよね。姉弟だし・・・」
勿論そんなことは全然ありません。ずっと憧れていた姉なんですから。けどそれを伝えていいものかどうか僕は迷いました。それを言ってしまったら姉に嫌われてしまうのではないか。
でも、ここで言わなければきっともう言う機会は来ない。そんな気がして・・・僕は意を決し勇気を振り絞って姉に告げました。