初めて入ったラブホテルの部屋は思っていたよりも普通の部屋でした。
ベッドはダブルよりも少し大きめで、そのほかに部屋にソファとガラステーブル、テレビや冷蔵庫なんかも置いてありました。
やっぱり部屋に入ってからはこれからの事の実感がさらに増してしまい、また緊張してきました。
「温泉入ってきたし、最初はシャワーだけでいい?」
姉の言葉に僕はただ頷くだけ。
「後でお風呂入れるように先にお湯だけ入れといちゃうね。それからシャワー浴びよう」
そう言って姉はお風呂を入れ始めます。その後、二人でソファに腰掛けて冷蔵庫から出してきたポカリを飲みながら、姉が話しかけてきました。
「正直言うと今日はゆうとセックスしちゃうだろうな、って思って準備までして来たんだ。ゆうが混浴行きたいって言ってたから私に気があるのかな、って思ったし」
姉の言葉にちょっと驚きつつもやっぱり前の時の僕の言動はバレバレだったんだな、と納得しました。
「それにね、最近してなかったからちょっと欲求不満気味で。でもそう言うのをゆうに向けるなんて罪悪感あったし、ゆうに対して失礼だとは思うんだけどね・・・」
姉はまた申し訳なさそうな顔をします。僕は少し慌てながら答えました。
「そんなことないよ。姉さんから誘ってくれて凄く嬉しかったし・・・僕からじゃ絶対誘えないから・・・」
姉がどう考えていようとそれは僕の本心です。それを言うと姉は嬉しそうに笑ってくれました。