伊咲「お母さぁん(泣)聞いて〜数学8点だったよぅ〜お父さん怒るかなぁ?」
私は春川伊咲。
高一の女の子です。
『アンタは全く…8点って…。少しはお兄ちゃんを見習いなさいっ!』
母が怒鳴った瞬間、二階から大地が降りてきた。
大地「まぁまぁ♪母さんそんなに怒んなくても良いじゃんっ。」
兄・大地はにこっと言った。
伊咲「もぉお兄ちゃん大好き!」
伊咲は大地にギュウっと抱き付いた。
伊咲「てか勉強教えて!追試が…ι」
透「教えるんなら俺の方が上手いよ」
伊咲「透お兄ちゃんっ」
伊咲には二人の兄がいる。
大地は運動神経バツグンで、バスケ部のエース。性格は明るく、チョット軽い。
透は成績優秀で、マジメでクールだ。
二人は双子だ。
そしてどちらも美形でモテモテなのだ。
大地「んだとぉ?ぢゃあ数学何点だったよ!俺は90点!」
自慢げに大地は答えた。
透「俺は…95点。」
透はニヤッと笑い、伊咲の手を引いた。
透「じゃ。そういう事だから。」
伊咲「わゎっ…」
二人が二階に上がってから、大地は小さな声でつぶやいた。
大地「ちくしょ…」
タンタン…
伊咲「ねぇ、透お兄ちゃんが教えてくれるなんて珍しくなぃ?」
透「そう?」
透はキュッ、と優しく手を握って微笑んだ。
ドキっ!!
かっ…こい…。
お兄ちゃんはカッコよすぎていつも戸惑ってしまう。
綺麗な顔の兄を二人も持った妹は複雑です…。
透「―そう。だから問2の問題はどうなる?」
伊咲「…えーえっとぉ…あっ!こう?」
透「ん。正解。」
伊咲「やったっ!問題集終わったぁ♪お兄ちゃんご褒美ちょーだぃ♪」
上目づかいで伊咲は言ってみた。
透「…良いよ」
もちろん冗談だったのに…
伊咲「へっ…?」
チュッ
二人の唇が触れ合う。柔らかな、甘い感触…。
伊咲「んっ!?…っ」
固く閉ざされた口を、透の舌が割って入ってくる。
ピチャ…チュク…チュッチュ…
伊咲「ぁ…んんっ…」
何!?なんであたしお兄ちゃんと!?よく…わかんないっ…。
でも柔らかくて気持ち良い…