相田美希の問いに僕(鵜飼郁美)はとっさに気の利いた返事をする事が出来なかった。
「私、年下の可愛い子以外全く興味ないの。
イクミ君みたいな男の子って、探してもなかなか見つからないのよ…」
彼女は僕の首に回していた腕を引き寄せ、唐突に唇を奪ってきた。
…何だか、濃厚なフェロモンの大洪水に襲われたみたいに頭がクラクラする。
「んん、んン〜… ぷはァッ な!いきなり…… 」
「うふふっ、可愛いボクちゃん、…お楽しみはこれからでしょ?」
「ちょ、ちょっと待った!まだ、心の準備が…」
「体がOKなら充分でしょ?もうこんなに硬くしてるクセに、…うふふっ♪」
「これは、その…」
ふと僕は今日のデートを思い出していた。
最初から焼肉をガンガン食べさせられ、ちょっとHめの映画で気分を高め、……バリバリその気だったわけ?
「さぁ、あなたの好きにして……」
右手をピトッと胸に押しつけられると、……ノーブラ!
「こっちも…」
「何ですとーっ!!」
フワリとめくられたスカートの下は何もつけてない…
申し訳程度に生えた恥毛が、クッキリと目に焼き付いた。
…まさに衝撃の映像。
(ま、マジっすか…)
腕を離した美希は、瞳を閉じてゆるやかに横たわっていった。
心臓をバクバクいわせながら、僕は誘いに応える。
まずは舌先が触れ合う程度のキスから始め、上から脱がしていった。
細いうなじから胸にかけて唇を這わせる。
やっと辿り着いた左の乳首を舌先で転がしながら、左手は右の乳房に当て、円を描く様に優しく揉みあげる。
まだ初心者マークのぎこちない愛撫だった。
これで美希が感じてくれるの?と少し不安な僕。
それでも彼女が和らいだ表情をしてくれて、ちょっと安心した。
「…イクミ君、優しい……
ね、今度は二人一緒に気持ち良くなりましょ?」
そう言って美希は、そっと僕の体を押しのけ、ゆるやかに身を起こしてきた。