｢お風呂入る？｣
｢うん、入る｣
｢じゃあ、用意するね♪｣
彼は靴下を穿いたまま、バスルームへ行きバスタブにお湯を張り始めた。私は彼が着ていた上着とベンチコートをロッカーにしまう。
視線を感じると彼が優しく微笑んでいる。
｢おっぱい大きいねー♪｣
｢うーん、アンダー太いから。そう見えるだけじゃないの？｣
｢そっかなー、そう思わないけど。何センチだっけ？｣
｢９４｣
｢でかっ！｣
二人でソファーに腰掛けながら雑談をする。彼は私が穿いてきたミニスカートが気になっている。
｢みえそー、なんか｣
彼は覗き込みながらスカートの中身を確認している。暫く覗いて見ていたけど諦めた感じで言った。
｢みえねー、中身見たかったなァ｣
｢見たって、仕方ないでしょ｣
｢今日、どんなパンツ穿いてきたのかなーって気になる♪｣
｢全部脱がすくせに、何言っているのよ｣
｢ま、そうだけど。アレ飲む？｣
｢うん、飲んでみたい｣
彼はソファーから立ち上がり、食器が収納されている棚からグラスを二個持ってきた。隣に座り、私が持ってきたピンク色の液体が入った小瓶をテーブルに置いた。
小瓶を開ける…ポンッと小さな音を立てて栓が開いた。グラスにピンク色の液体が注がれる…グラスの中で小さな泡が弾く。そう、ピンク色の液体の招正体はスパークリングワイン。ワイン大好きの彼と一緒に飲む為に買って来たのだった。
彼が手酌で注いでくれたので、お返しにグラスに注ごうとした時に拒否された。彼は人から手酌で注がれるのが好ましくないので、自分で注ぐ事を言ってきた。
チン！
軽くグラスを鳴らして、スパークリングワインを飲んだ。
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