シャワーを浴び僕たちはベッドへ。
バスタオルを巻いただけの彼女を優しく横たえた。
僕は何も聞かなかった。
ただ彼女の望むままにしてやろうと。
僕への思いへのお返しと、今夜一夜の行為で忘れたいと望むのなら、僕が出来る限りの精一杯の気持ちで彼女を抱いてやろうと決めて…。
彼女の髪に触れ優しくキス。
何となく彼女の反応がぎこちない気もするけど、初めてではないよな ?
経験が少ないのだろうと思いながら、だったらもっと優しくしようと僕は行為を進めた。
キスを唇から首筋へ、そしてそっと剥ぎ取るバスタオル。
つばを飲み込みたくなるほどのたおやかな胸に手を這わせ優しく愛撫。
彼女は緊張で身体が固まっているようで、よほど経験が少ないのだとそれがとても可愛く感じる。
胸の愛撫を続けていくと、その頂が固くなる。
僕はそれを甘噛み。
思わず彼女が声を上げた。
その声がまた可愛くて、僕は妙に嬉しくなった。
そのままゆっくりと下へ移動。
片手を彼女の秘所へと伸ばす。
その周囲を優しく丁寧に刺激を加える。
彼女が小刻みに震え始め息が荒くなる。
やがて彼女の秘所から、愛液が流れ出した。
僕は片手でマッサージを続けながら、もう片手の指を彼女の中へ。
彼女の感じるところを探し出し何度も刺激を与え続ける。
そのたびに彼女の口から甘い声が漏れ、そして僕自身も完全起ち。
愛液がシーツに染みを作るほど溢れ出ていた。
彼女の足を僕の肩に持ち上げ自身を宛がう。
「いれるよ」
彼女が恥ずかしそうに、それでも期待を込めた目で頷く。
僕は愛液で溢れたそこへゆっくりと自分を沈めていった。
「ああっ…ぁあぁ…」
彼女が喉下を反らし僕を受け入れる。
彼女が喜ぶように、満足してくれるように、僕は僕に出来る限りの愛し方をした。
一夜限り一度きり、時間をかけてゆっくりと愛し続けた。
「…うれ…しい…」
やがて彼女は涙を流してそう言って、そして達した。
「遠野…さん ?」
だけど彼女から返事は返らず、そのままやすらかな顔で眠りについていた。
激しかったかな、と少々焦ったが、こんな顔して眠った彼女がなんだかとても愛しくて、僕もまた彼女を抱きしめて眠った。
彼女が眠った振りをしていただけだったなんて知らずに…。