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兄貴の女(俺の義姉)

満真  2006-08-04投稿
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 俺の名前は『山下 拓哉』有名私立6大学の中の某大学の2回生だ。年は二十歳。俺には6歳上の兄貴がいる。兄貴の名前は『山下 誠志郎』某大手証券会社に勤めている。兄貴は会社に内緒で会社を起こしている。その会社は家庭向けのインターネット環境を提供したり、メンテナンスを行ったり、自家製パソコンを販売したりと、色々しているらしい。

 俺が話す事は2年前の事だ。兄貴が彼女を実家に連れて来た。彼女と結婚する為に親に会わせたのだ。トントン拍子に結婚の話が進む。俺は関心がなかったので、その場には居なかった。だけど…結納を交わす時に兄貴の女、彼女『仲代 純子』を一目見た時から俺は彼女に強く惹かれてしまった。恋をしたじゃなく、恋に落ちたのだ。

 兄貴は彼女に婚約指輪としてピンクダイヤを贈ったらしい。彼女の左の薬指には婚約指輪が光っている…兄貴と彼女は何処で知り合ったのか知らないが、正直言って兄貴が羨ましいかった。
 兄貴は彼女と婚約してから、マンションの一室を借りた。結婚したらそのまま住む為だろうと思う。兄貴が借りたマンションの部屋は4LDK。一人で暮らすには広すぎる…俺は大学に通う様になった時、兄貴は合鍵を渡してこう言った。
「拓哉、お前ここに住め」
「え…マジで?」
「その方が楽だろう?実家からだと色々な面で不便だろう。違うか?」
「そうだけど…俺、家賃払えないよ」
「家賃か?別に気にするな、食費と光熱費だけ入れてくれればいい」
 兄貴は部屋の一室を俺にくれた。結構室内は広かった。与えられた部屋にベッドと最低限の身の回りの物を置いた。部屋には既に既存のクローゼットがあったので、箪笥を買う必要がないので助かった。
 マンション宛に俺の荷物が届く様に宅急便に頼んだ。ある日、合鍵で部屋に入ろうとした時に鍵が掛かった。アレ?っと思い、もう一度鍵で開けると玄関のドアはチェーンロックが掛かっていた。部屋の中に入れないので、ドアホンを鳴らす。女の声で返事が返って来た。この声…彼女の声だ。俺の心臓はドキドキと高鳴り、今にも口から心臓が飛び出そうになった。

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