それは6年前の出来事だった…
「ほんとに、行っちゃうんだね…」
悲しげにチサがいう。
「ごめん、どうしてもいかなきゃなんだ」
コウキも泣きそうだ。
「コウキが行っちゃったらまた、みんなにイジメられちゃう」
「だいじょいぶ!何年かたったらまた会えるって!」
コウキから涙がこぼれた。
「ほんと?私コウキ信じて待ってるよ!」
チサは泣きじゃくってる。
「もう、いかなきゃ…飛行機がでちゃう」
「うん…最後に私の気持ち…受け取って!」
そう言ってチサはコウキに抱き付いた。そして長くキスをした。