俺は、小柄で、少しぽっちゃりとして、髪が長めで、おっとりした感じの子が好きだ。
サキは、短い茶髪を無造作にしていて、化粧っ気もない。身長が167センチ近くあるし、手足が長く細い。いつも「かっこいい」とか言われている。小学校の頃から女にもてている。
「何?」
サキがにらむ。アグラかいている足を見すぎたみたいだ。
「いや、せっかくだし、ビーチバレーでもやんね?」サキがニヤッと笑った。
「いいよ」
バシッ、サキが打つ。砂浜に足をとられながらも、俺がレシーブ。空かさず、バシッ、サキがアタック。俺、レシーブ。。。
ビーチバレーっつーより、しごかれている中学のバレー部員?
サキはご機嫌だ。しばらく経つとさすがに暑さと疲れでばてた。
「休憩しね?」
「いいよ。啓太、なんか飲み物買ってきて」
「は?俺が?」
「うん」
仕方なく海の家まで、4人分のジュースを買いに行く。
戻る途中に、ふと見ると、俺らのパラソルのとこに日焼けした二人の若い男がいる。何やらサキに話し掛けている。
ナンパ?だよな。
しばらくすると、男らは手を振って離れて行った。
「なに、おまえナンパされてたの?」
サキは無言でにらむ。恐。