「きゃ───っ!!!近藤先輩、素敵───っ!!!!」
5時間目の学年合同体育の授業で1、2年の女子は3年1組の近藤加威に目を奪われていた。
「ねぇ〜、千菜も近藤先輩見ようよ〜♪」
南美は千菜にいった。
「嫌だよ〜!!!あたしぁの先輩嫌いだもん!!!」
「なんでぇ!?あんなにかっこいいのに………」
加威はスポーツ万能、ルックスよし、秀才、と完璧な程にいい男だった。
「……あの自分がかっこいいと思ってるのが嫌なんだよね。」
千菜がボソッと言ったのを加威は陰で聞いていた。
その日の放課後、千菜は忘れ物をして教室に取りに行った。
「えっと…歴史、歴史……あったぁ!!さて帰……」
必要な教科書を持って帰ろうとしたらドアの所に近藤加威がいた。
「初めましてこんにちは♪」
いきなり自己紹介をすると加威は千菜の胸を両手でつかんできた。
「いやっ………ちょ……っ!!」
「あんた、俺の事嫌いなんだろ?ムカつくな。2年の分際で俺に喧嘩うってんの?」
「な…に言って……あっ…!!」
加威はさっきより強く千菜の胸を揉んだ。
「や…めてっ…ん……!!」
「あれ〜?俺の事嫌いなのに感じてきちゃった?」
千菜は口を手で押さえ声が漏れないようにする。