相田美希の思いもかけぬ攻撃に僕、鵜飼郁美は痛くなる程歯をくいしばって、その強烈な締め付けと、縦横無尽に小刻みに揺すられる腰の動きがもたらす、爆発的な快感に耐え続けている所だ。
永遠に続くかと思われた責め苦の中、美希の体に少しずつ変化が現れ始めた。
まず、透き通るような肌がポウッと桜色に染まりだす。
次に、全身に時折さざ波の様に震えが走り、きつく閉じられたまぶたもピクついていた。
僕の方はと云えば、中出しする訳にいかないからもう、ありったけの自制心を総動員して射精を耐えに耐えている最中だった。
「アアァァ――…ッ!……」
細くかん高い声をあげた美希が、ガクガクッと激しい痙攣を起こす。
体が弓なりに大きく反り、アソコが一瞬ギュンッ!と猛烈に締めつけた後、急激に力を失っていった。
「…助かったぁ〜」
美希が絶頂に達した刹那、ギリギリの状態だった僕はすかさず体を離し、彼女のお腹の上に大量発射していた。
やがて気だるげに瞳を開いた美希が、縮んだペニスをその長く繊細な指でくすぐってきた。
「ねぇ、また明日も…
…来てくれる?」
少し照れ臭そうに言う美希に、ちょっとお疲れ気味の笑顔で僕は頷いた。
(これ、…絶対に浮気だよなぁ)
その時、脳裏に相田伶奈の顔がフッと浮かび、すぐに消えていった。