次の日
「ほら、せきつけぇ」
先生が怒鳴る。
「今日は転入生がいる。金子、入れ」
入って来たのは…コウキ?!けどあいつは永野幸毅だ。
「こんにちは。金子賢太です。」
なぁんだ。コウキの超そっくりさんか…
「じゃあ、金子は佐伯の隣りにすわれ」
「はい」
佐伯はクラスで一人、佐伯千沙だけだ。…と、言うことは、チサの隣りにケンタがくるー!
「きみが佐伯さんだよね。」
「うん…佐伯千沙です。」「へぇ、かわいいね。週末どっかいかない?」
な、なにこいつ…いきなり。けど、チサはすぐに、
「うん、行く!」
といった。ちがう!こいつはコウキじゃないんだから!
「じゃあ、決定だよ」
「私、やっぱ…」
「決定だよ!」
「…うん」
ケンタの強気のせいで断れなくなった。