「レイナお帰りーっ」
「ゆうべ電話、出なかったよね……
美希の所に泊まった?」
「……うん、ゴメン…」
「別に謝らなくていいよ。そうなると思ってたもん、美希って、強引だから…」
トラックドライバーの相田伶奈は、長距離から戻るといつも元気に『ただいま』のキスをしてくる。
今日はそれも無く、まるっきり覇気が見られずしょんぼりしていた。
僕を他の女の子とのデートに送り出した後はいつもこうだ。
「イトコに頼まれちゃね…」
僕は何も言わずレイナをギュッと抱き締め、少し陽に焼けたほほに軽くくちづけをした。
しょげてる姿なんて、彼女に似合わない。
「ありがと… ね、一緒にシャワー浴びない? あたし思いっきり汗臭いじゃん」
「アハハ、じゃあムダ肉のチェックしてあげるよ」
「あ、ひっど〜い!
…ブッ飛ばされたいの?」
やっといつも通りに戻ったみたい。
“シャ――ッ……”
水音が響く中、レイナと僕は戯れている。
「うわっ、バカ、耳に水入っただろう! 何で僕が洗って貰うのさ?」
「決まってんじゃない。
『体洗って待ってろ』って電話するつもりだったも〜ん♪」
「いや、…それ男の台詞だし…ウワップ!わざと顔にかけてんなこのーっ」
「あはっ、罰ゲームに決まってるでしょ?ウワキ者め!」
「そうか… じゃ、甘んじて償いを……アウッ!」
「ひはひふり〜‥ ふぅ、いただきまーす!」
レイナはパクッとペニスをくわえた後で一旦顔を上げ、律儀に挨拶してからフェラを再開していった。
もしや育ちがいいのか?…と一瞬アホな事を考えたが、今はもうそれどころではなくなっている。
ツボを押さえ切った巧みな舌使いに、僕はたまらずうめき声をあげてしまった。
(…もしかしてこれ、罰のつもりだとしたら、……ご褒美とどこが違うんだ?)
とか思いながら、今日も平穏(ホントか!)に過ぎてゆくのであった……。
おしまい
Ikumiの投稿チャレンジは、
これで終了。
読んで下さった皆様、
有難うございました(^-^)