カラオケに来てから約4時間。
さすがにみんなネタが尽きてきたようなので、店を出ることにした。
弥沙『ふぁ〜。ちょっと歌い過ぎたかなぁ?』
私は背伸びをしたがらみんなに言うと私以上にぐったりした顔が並んでいた。
弥沙『どっ、どうしたの!?』
みんなの様子にびっくりして聞くと深幸が恨めしそうに答えた。
深幸『あんたねぇ〜!!あんだけ大騒ぎしてはちゃめちゃにすりゃ疲れるに決まってるでしょ!!』
…私がラスト2時間と言って盛り上げようとしたのが逆効果だったらしい…
聖『まぁまぁ…深幸ちゃんもそんなカッカしないでぇ〜次どこ行く?』
上手く話を反らして笑顔を振り撒く。
流紀『そうだなぁ…』
言い掛けた瞬間深幸が流紀君の腕を組んでニコッっと笑った。
深幸『私流紀君と二人でご飯食べに行きたぁ〜い♪』
何かチクチク伝わってくるんですけど…こういうのを以心伝心って言うのかな?(笑
弥沙『じゃあ、私聖君と行くもぉ〜ん♪』
便乗して言ってみる。
まぁ…そのまま流れに乗って二手に別れて晩ご飯☆普通に手軽そうなファミレスに入る。
食事してる時に格好良い人が目の前に居るって幸せ…なんてポーッとしている私を見て聖君がクスッっと笑う。
弥沙『なっ、何?』
笑われたことに恥ずかしくなって顔を真っ赤にしてしまう。
聖『いや…あんまりにも可愛い顔で見つめて来るからつい…』
少し照れながら言う姿も可愛い…デザートも食べて満腹になり少し眠くなってきた。
外に出てから眠すぎて足下がおぼつかない。
弥沙『う〜ん…ちょっと眠いかも…』
ちょっとふらついた身体が聖君にトンッとぶつかる。
聖『じゃあ、俺んち近いから今日泊まってく?(笑』
少し冗談混じりで聞いて来る。眠いのとムッとしたので行く!!っと叫んでしまった。
正直聖君の事好きだからもし何かあってもいいかなっという甘い考えから両親が町内の親睦会に行って居ないという男の子の家にすんなり上がってしまった。