ヒロ君とのメールを終えて時計をみると四時前…買い物いかなくちゃ!
「ヒロ君〜裕紀」
なんか変な感じ…
二階の裕紀が顔を見せた。「買い物行ってくるから、お願いね」
「ああ、うん」
…、まったく…愛想のない返事ね…現実の親子なんてこんな物。ヒロ君はやっぱり特別変わった男の子なんだろう…だけど、最近部屋にこもって何してるんだろう…
裕紀とヒロ君が、あまりに違う。あんなに素直な男の子もいるのに…でも、ある部分ではダブってしまう…
あ!卵あったっけ…?そうだ、裕紀に冷蔵庫見てもらおう!
家の電話にダイヤルしても、出ない。んもう…私は裕紀の携帯にダイヤルした………?…現在使われてません?…なんで?じゃメールは…諦めた頃、エラーメッセージ…が届いた。
「裕紀、電話変えたの?」
裕紀はまだ部屋にいた。
「あ、いや電話調子悪くて…」
「番号教えておいてね、何かあったら困るから…」
「うん…また教えるよ」
「家の電話も取ってくれないしぃ…」
「ごめんなさい…」
変な子…