いけないとは思いながら、おそるおそる裕紀の携帯を開いてみた…受信3件…相手は…「岡みさき」…誰？彼女は私と同じ名前？
…覗いてみたい…けど、バレてしまう。履歴を見ちゃおう…
昨日の四時前にたくさんメールしてる…
『じゃあ、またね』
次は…『ううん、刺激的だったよ』ハート…！…次は！『ホント悪い子…』………次も、その次も！
……どういう事！？
「岡みさき」は私…
ヒロ君は…裕紀…！
混乱して立ちすくんだ…
とにかく今送ったメール、消去しなきゃ！…えっと…おはようメールだけは残して…えっと…どうやるのよ、この携帯…手が震えてる…
自然を取り繕って…私は部屋を出た…
キッチンでくつろぐつもりが…私はゆうべからのことを何度も反芻した…。メールの文章も、嫌と言うほど読み返した…裕紀も知らずに偶然…？…いや、知ってる…裕紀は私のアドレスを元々知ってる…と言うことは…初めから相手が私と知ってた！なんで？サイト…私の携帯を覗いたの？ 私をからかうつもりで…？彼の言う美人のお母さんは…私のこと？何？
…で、私は…これからどうする？…どうしたらいい？
私は必死で考えた…
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