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ハツカレ?

ヨウスケ  2006-08-11投稿
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「…せやからレイのこと、好きなんや。付き合ってくれへんか?」
真夏の夜。月の下から私、三島怜香(みしまれいか)と、カレ、辰見真幸(たつみまさき)の恋愛が始まった。

真幸と私は関西の大学弓道部で知り合った、同回生だ。初心者の私と、弓道推薦で大学に入った真幸とでは、練習内容も経験もまるっきり違うのだが、なぜか真幸は私を目にかけてくれた。初めて的に中(あた)ったときは昼食を御馳走してくれたくらいだ。一人暮らし同士なので、他人に奢るときの財布のイタさはお互い理解しているつもりだが、あの時の出費はかなりイタかったのではなかろうか。
と、ベランダでぼんやり回想にふけっていると、隣の部屋の窓がガラガラと開いた音がした。
「怜香〜、アイス一緒に食べよぅ」
隣人の音大生の東操子(あずまみさこ)だ。一つ年上のなのに、顔立ちといいなんといい、若い、と感じるときは悔しいが多々ある。同じ大学ではないが、私が関東から引っ越してきた初日のあの忙しい日に、何を思ったか知らないが、うちと自分の部屋番号を間違えて彼氏を連れ込んだのだ。酒の力は恐ろしい…そのまま目の前で数回の激しいセックスが行われる始末…そしてその後始末にも追われる始末。

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