妹はいつも夜はその格好なんだが、Tシャツの下から伸びた足が、その日はやけになまめかしかった。
「おっ、来たか」「...うん」「んじゃ、寝るぞ」「...うん」
二人でベッドにはいると、シングルのベッドではさすがにせまいこともあって、妹はオレにしがみついてきた。
「なんだよ、ったく甘えん坊だなあ」と、重苦しい雰囲気を振り払うために、わざとふざけて言ったが、それが合図だったかのように妹が「やっぱりあたし、お兄ちゃんがオトコであたしがオンナだって、納得いかないよ。どうして一緒じゃないの」と涙をいっぱい溜めた目で見上げてきた。
「だって、そんなこと言ったって、違うんだからしょうがないだろ」としか言えずにいると、「じゃあ、違うんだって証明してよ。違ってるってことをあたしに分からせてよ」と言って、妹はいきなりTシャツを脱ぎ始めた。