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新幹線の中で…

百合  2006-08-14投稿
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「じゃあ、着いたら連絡しなさいよ。インスタントばかりじゃなくて、たまには料理しなさいね。」
「わかってるって!じゃあね。冬休みにまた帰るから。」

もう。
お母さんの心配性。

ガタン…ゴトンゴトン…

あたしを乗せた新幹線は、走りだした。

お盆で地元に帰省していたあたしは、田舎のつまらなさに飽き飽きして、早く東京に帰りたかった。

隣いないし。荷物乗せちゃえ…
あ、大学のレポート書かなきゃ…めんど…
…………

あたしは知らないうちに、眠ってしまった。


何分位たっただろうか。

ギイー…、カタン…。

「……ん?」

隣に誰か座った音がして、あたしは目を覚ました。
隣には、30代半ば位のさえないサラリーマンが座っていた。

(どうせならカッコいい 人がよかったな。)

あたしはまた目をつむった。…が…その時…

ミニスカートでむき出しになったあたしの太ももに、男の手が触れた。

「……ちょ…!」

怒鳴りつけようと男の方を見たが、男は知らん顔をしている。

しかし、手はいやらしく、円を描くように太ももを触る。

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