…………気が付いたら、裕紀はいなくなっていた…。私は、イッてしまった…。
携帯は…?
『…ステキでした…がまんできずに…イッてしまいました…』
『…私も…』
私の相手は裕紀ではない…メル友のヒロ君…自分で何度もそう言い聞かせた…
私も裕紀も親子と言う以外は何の接点もなかった…彼はそうでないと困るし、私も…
私達母子は、その夜、微妙な静けさの中で時を送った…
翌日から裕紀は比較的まじめに学校に通っていた。突然彼女を連れて来ることもあった。私は満面の笑みで彼女を歓迎した。可愛い子で…充分美しいと思うけど?
『こんにちは』
『あらこんにちは…実は息子が彼女を連れて来たの…』
『どんな子でした?』『とっても可愛い子…ちょっと妬けちゃった(笑)』
『その子としちゃったのかな…』
そうなの?…
『そうかもね…』
『気になりますか?母親として(笑)』
『息子の自由よ。私も今夜は主人と仲良くしよっ』
腹いせのようなひとこと…
『本当に?』
『安全日だから…』
『嫌だなぁ…ボクとしよう…』
『あはは…』
『すごく…妬けます』『キミが刺激的な事するからよ…いいでしょ?おばさんだってたまにはしたいの…』