ぁ゛…いっちゃった…
ぁ゛ーいっちゃったいっちゃったもうどうなっても知らないぞー。
何て心の中で開き直りながらミナの反応を待つ…。
やべー嫌われたぁ…何て心配になりながらミナの方を見る、なるべく穏やかな笑顔を装って。
『ぇっ、ええ゛ーちょっと待った待った!!』
あ、慌ててる…。くそうせっかく勇気出して言ったのにうむやまにされてたまるかー。
『キスしよ♪』
笑顔で、余裕たっぷり(のつもり)で明るくもう一度言う、たたみかけだ。なんか今ならホントなんだってできそうだよ。
ミナは黙った…。
やばいしつこいか俺。
ミナは泣きそうな顔で上目遣いにこう言った。
『………ぃぃょ…』
消え入りそうな声…なんか小説みたいな光景だけど、現実にこんなのに遭遇した俺は、
もう可愛さにクラクラ…。
上目遣いの女の子ってホントに可愛い…。
思わず
『かわいー!!』
って声にだして、芝生の上に座ったまま抱きしめた。そういえば抱きしめるなんてしちゃうの初めてだ(汗)しかも何か俺、これしきのことで思いっきりアレが立ってるし…。
は…初キス…。
ちゃんと当たりますようにと願いながら目を閉じて、ミナに唇を寄せた…。