「ふぇ…??」
返ってきたのは、本日何度目かの意味が分かってないような返事。あーもう。でも可愛いから許そう。
俺はちょっと笑いをこらえながら、「…セックスしたこと、あるんかって聞いてんねんけど…」と言った。
途端、火を付けたかのようにぼっと赤くなるレイ。そして手近な所にある枕をぎゅっと抱き、恨めしそうな目をこちらに向ける。暗闇の中でもどんな顔してるか分かってしまうほど、分かりやすい娘だ、と思う。
可愛いなぁ。
…俺、何度も可愛いしか思わんて、アホぅなんかな…?
理性が戻ってきた余裕か、そんなことをふと、考えたりする。
まぁせやけど…体勢はさっきのアソコ丸見えの体勢やから、いつでも理性なんて吹っ飛ばせる自信はあるんやけどな。
いやいや、カラダや無しに、レイを見たんねん…!
久しぶりに理性が勝ちそうな気がしていた時、レイが枕越しにごにょごにょと言葉を発する。
「…………なぃ…ょ…」「ホンマに?」「………ぅん…」「ホンマのホンマ??」「…だから言ってるじゃん…」「じゃあオナニーは??」「そりゃ、あ……」
気が付いたのか、言うのを止め、ぷいっと顔ごと視線をそらす。「…もぉ…」…きっとふくれてるんやろな…と想像できる程、呆れたような声。いつものレイや、と思って安心するが、同時に処女なんか、とも思う。