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ハツカレ27

ヨウスケ  2006-08-16投稿
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※作者です。前回二、三日投稿できないと書きましたが、意外に時間ができてしまったので投稿します。予定を覆してすみません。それでは本編へ↓↓

―――違うんやな。意識一つでこんなにも―。俺は先ほどの衝動的なオナニープレイを改めて、後悔した。
レイのカラダを使って、己の欲望を満たそうとした…たぶん途中からは本気でそう思ったのだろう。自分で何をしたか、朧気にしか覚えていない。
それが今ははっきりとわかる。自分のために動くのではなく、相手に対する感情が、今の俺の原動力だった。独り善がりな感情ではない―――それはレイの瞳や、声、肌に触れたら分かる。
熱っぽく真っ直ぐ俺を見つめてくる。深く、心の底から震えるように声帯を揺らす。指を絡め、強く握り合った手と手に、自然と力が入る。全身から感じられるようにと、全裸になった二人は、ただ抱き合うだけでも、愛おしさや、暖かさで満たされていく。言葉が無くても分かる、充実感と幸福感。そして、離れたらこれは続かないかもしれない、というほんの少しの悲壮感。――――願わくば、もうこのまま、混ざり合って一つになってしまいたい。
いつも、どこにいても、愛してんねんで。
そんな言葉無しでも、それ自体を分かり合っていると――そう信じたい。
言葉なんて安っぽいモンで支配なんかされとぉない。レイをそんなモンで縛りたくもない。そんな言葉で計れるほどの有限性で、俺らは恋愛してる訳やない。
…って言い切ってみたけど、ホンマは気恥ずかしくて言えへんだけやねんなぁ。情けないわ。ホンマ。
自分はもっと男らしいと思ってた。ヒトを好きになって初めて分かる自分。恋愛は男をカッコ悪くするのかもしれないな、とレイを見つめながら苦笑した。

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