「…ん…?」
「あ、なんでもないで。こっちの話」
「?…変な真幸…」
余裕があるのか、逆にこっちが苦笑されてしまった。
自分の手で満たされていく女の顔を見ながら、俺はとうとうその躯の女性器に手を伸ばした。
びくっと躯を硬くするレイの頭や肩を撫でながら、「大丈夫やから」という声をかける。
「…大丈夫」そう自分に言い聞かせるように、レイはギュッと目を閉じた。
――――綺麗や。
そんな姿を見させられたら、いろいろな感情が溢れてきて止まらなくなりそうだった。このまま俺の腕ん中から出られへんようになってしまえばええんに。
俺はレイの唇をぺろりと舐め、指の腹でゆっくりとその割れ目に沿って撫で始めた。「ぁっ……はぁん…んん…」
まだこんな声が出るのかと言うくらい、甘く、切ない声。レイの存在自体が、俺の五感の全てを刺激させる。
もともと濡れていたそこは、俺の指ですぐに、淫靡な音を奏で始めた。
ぴちゅ…くちゃ…
「…ん……ぁ…や…マサ……ゃあ…」
なぜか、躯を捩らせ、俺から逃げようとするレイ。
「……どしたん?」
やっぱ俺にされんの、イヤ…なんかな……?不安に思って聞くと、顔を火照りと照れで真っ赤にさせたレイが、小さくこう答えた。
「…だって音…恥ずかしい…し、お風呂入ってないし…声、我慢…できなくなりそぅで…」
あーもう…自分なんやねん。めっちゃカワイイやんけぇ。
と、レイが自分を拒絶した訳ではないことに安心した。同時に、不安にさせられたことに対してチリっと意地悪な気持ちが垣間見える。