「・・・ん・・・ちょ・・っと・・・」
私は抵抗する。でも、“必死”が付くほどではない。
“必死”が付くほど私は“嫌”ではない。
本当は、これが私の一番望んでいたことかもしれない。
私はもうろうとしてきた頭でそんなことを考えていた。
「・・・なっ?!何処触って・・・ぁ・・」
榊は私の唇から顔を少し離した。そして少し暴れたせいかそんなに短くないスカートがほどよい感じに乱れ、そこから見える太もを優しくなぞる。するとそのままショーツに手を掛けてきた。
「・・・ゃ・・いき・・・な・・り・・・・?」
少し涙目・声になってきた私は榊の顔をちらっと見た。
「・・・でも紀江のここ、もうぐちゃぐちゃだよ・・?」
こんな時でも笑顔・・・?いや、何か違う・・・何か・・色っぽい・・男を感じさせる顔・・・私以外の他の人にもこんな顔を見せてるにかな・・・?・・・・・・・・・・っていうか、今私の名前呼んだっ?!!(←気づくの遅いから!)
――― グチョ ・・・
榊の触って部分から音が鳴った。私は自分で自分が恥かしくなった。
「・・・お前って意外に淫乱?」
「ちっ・・・違う・・・・ひゃ・・ん・・・恥ずかし・・さか・・き・・・」
「『榊』じゃなくて、『和弘』。」
「・・かず・・・ひろ・・・?」
「そう、よく出来ました。」
「・・・ひゃっ・・!」
榊はそのまま自分の唇を私の胸の方に持って行き、カプっとくわえる。今日の服装は上はキャミソール、下がスカートといった薄着。だからその分榊の舌が触れている部分が感じやすくなっていた。そして、榊の方手は音をたてながら未だに触り続けている。
「ぁ・・・や・・・か・・ずひろ・・」
「ん・・・?もう欲しいの?」
私は、目から涙が溢れ出そうになりながらコクンっと小さく頷いた。
「・・・かず・・ひろ・・・・感じ・・・たい・・・・・」
「分かった。」
榊は優しく微笑んだ。