「んぅ!!…んぁぁああ!!!!…」
びくんっっっっ
もうダメ!!というように、レイは俺の唇から離れながら叫んだ。と同時に、おびただしい量の愛液が、俺の指に伝うのが分かる。
これが女がイクってことか…。レイは口を半開き、潤んだ黒い瞳を宙に漂わせている。その姿にヤバいくらいソソられた俺は、きゅっと、レイを抱き締めた。
「…ん………」ぴくっと少しカラダを震わせたレイはぐったりとしていて、俺のカラダに応えられない。まだ自分が自分じゃないようだった。
しばらくそうしていると、意識が戻ってきたのか、レイが腕を俺の腰に回してきた。力弱く微笑んで「…マサキ…気持ちイイ…」と、小さく言う。
あかん。あかんねん。―――オマエガ欲シイ。
俺は誰も、俺以外の男が誰も知らないレイを知りたくなった。もっとレイを見せて欲しかった。
「……入れても、いい?」我慢できなくなった俺は、念を押すように聞いた。レイは…しばらく間を置いて、こくんと頷く。
―――俺はベッドサイドの引き出しから小さな避妊具の箱を取り出した。万一、妊娠でもしたら、――今の生活がなくなるかもしれない。…ホンマは生でヤった方が気持ちイイらしいけどな。悲しいかな、リスクを負うようなそんな度胸、俺には無い。
コンドームを装着した俺は、レイの両足を広げ、男を受け入れたことのないそれに、俺の躯を押し当てた。
――ヤバ…マジ緊張する…
まだ、俺のそれも女を知らない。それが今日、初めて…と思うと、なんだか妙に緊張してきた。
途端、さっきまで意気がっていた俺のソレが、急にふにゃっと小さくなる。
!?どーゆーことやねん!!なんでこんなときに…ッ!!
慌てた俺は、そうはさせまいと手で扱く。しかし緊張と焦りで、なかなかうまくいかない。
結局、完全に、それは小さくなってしまった。