日曜日…
どこの家もそうだろうが、ウチの主人もだいたい家でごろごろしている。
裕紀はこれまでは部屋にこもっていたし、私の日曜日はいつも虚しかった。
「母さん、今日はのんびりさせてくれ…」
いつものことでしょ。だいたい飲み過ぎよ…二日酔い気味らしく、今日は一段と自堕落な休日を送るのだろう。
「あら、出かけるの?」
部屋から下りて来た裕紀は、服を着替えていた。
「あぁ・退屈しのぎ。母さんも、行く?」
「車使っていいぞ〜」
主人は一人になりたがっているのかも知れない。
「そうね。母さんも着替えてくる。」
ゆうべのことは意識したけど、まだドキドキしてた方がまし…
裕紀の運転する車の助手席…いつもは逆なんだけど、こういうのもいい。なんかデートみたい…
私は少し丈の短いスカートと、上は、おとなし目のタンクトップ。
「若いわねぇ!」
ショッピングモールを歩く私達母子に後ろから話しかけて来たのは、お隣りさんだった。「いいわねぇ。息子さんと街を歩けるんだから。」