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ハツカレ38

ヨウスケ  2006-08-28投稿
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…。
お互い誤解…してたんかな…?
私は安心して、そして触れることを少し躊躇しつつ、真幸の頬に手を当てる。
先程までの怯えが感じられない。真幸はすんなりと私の手を受け入れてくれた。
…よかった。拒絶されない…嬉しい…な。
ほっとした私の口から、自然に出た溜め息と共に言葉が紡がれる。
「…私もだよ」「?」
「…私も地雷踏んじゃったかなってすごく不安で…嫌われたと思っ…た…!?」
最後の方はうまく発音できなかった。真幸がいきなり私の顔を胸に押し当てたからだ。
鼻に、額に、頬に、伝わる真幸の匂いと体温。そして―――\r
とくっ とくっ ……
真幸の心臓の音が聞こえる。真幸のように優しくて、なんだか安心できる音だ。目を閉じて、音を感じていると…
「…もぉ…そないな顔すんなや……」
上の方で、胸が張り裂けそうな、切ない声が聞こえる。さっきみたいな、今にも泣いちゃうんじゃないかってくらい、心をざわつかせる声。
―――ごめんなさい。
心の中で謝る。だってそうしないと、カラダだけじゃなくて、声が震えてしまいそうだったから。不安から解放された安心と、張り裂けてしまいそうな胸の痛みが、勝手に瞼の奥の瞳を潤ませた。
………でも、それにしても……
私は手を真幸のお腹辺りに置いて、そのままぐっと力一杯押した。それを予想してか、頭や肩を押さえつける真幸。
……息できなくて苦しいんじゃぁぁぁ!!
と思わず叫びそうになる。バタバタもがくと、真幸は意外とあっさり手を離した。

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