彼の手は、ピアノにタッチするように優しく私の乳房を包み込む。
胸の上で、ゆっくり指が動く。真ん中に押し出すようにつかまれ、揉まれる。
「ンッ!アンッ ンッ!」
声がでちゃう。抑えなきゃと思うのに。周りの人に気付かれちゃう!
『かわいい声。「ヘンタイ!」って叫ばないでね?』「!」
クスッと彼が笑う。私はダメ!と首を振って合図するのに彼は平然と続ける。
胸を揉み回す彼の手が激しくなる。
「ンッ!あんっ ハァハァ ンッ」堪えようと思っても、打ち寄せる快感に息があがる。『あれ?』
胸を揺する彼の手が止まり中指がブラの中央にくる。『いい子だね』
私、今日、センターホックのブラを着てきたんだ!!
「ダメ!やめて?」
小さな声で頼む。こんなところでイヤ!
「やめないよ」
言うが早いが、彼は親指と人差し指でつまむ。
プチンッ!
ブラが外れて、左右に下がる。
「あんっ!」
乳首に擦れるブラさえ、私の官能を刺激する。
『本当にかわいいね』
私の耳に唇をつけて彼がささやく。私は、必死で首を振る。
ダメ!イヤだ!やめて?
快感で洩れる声を押し殺す余裕なんてない。電車にはうちの高校の子がたくさん乗っているし、誰かに見られたらイヤだ。