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ハツカレ43

ヨウスケ  2006-08-29投稿
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―――私があまりにそれを見すぎていたのだろう。真幸は恥ずかしそうに「…あんまり見んといてや…」とポツンと言った。
「…触って」真幸はちょっとだけ私から顔を背けると、目をぎゅっと瞑る。まるでさっきの私みたい。恥ずかしいこと言っちゃった後の、その自覚した私とおんなじ。その表情が微笑ましい。
さっきの、真幸の気持ち、ちょっとだけ分かるかもしれない。「…可愛い…」私はそう呟いて、真幸の頬を撫でた。真幸の頬は細いカラダから想像もできないほど、柔らかい。その柔らかさはいつまでも触っていたいくらいだ。
あ…なんか…
真幸の顔。
ぎゅっと瞑られた瞳。
眉間の皺。
ちょっと不安そうな表情。
…その一つ一つが、私の内にある気持ちを刺激して、溢れさせる。変わることのない想い。変わることが哀しい想い。これが終わる事なんて考えられない。――――アイシテル。
その言葉を、真幸のカラダに渡すように、口づけをする。今度は目を閉じて、深い息を吸うように真幸を感じたかった。
舌を這わせる。強欲に。淫靡に。
真幸が悶える声が、姿が、私に「もっと」と囁く。私も「もっと」真幸を見つけたかった。
真幸のカラダに、私を残したかった。私が愛した証として、何かを。こんな証は傲慢かもしれない。それでも私はやめなかった。手を滑らせ、カラダを抱き、ただ一心に、真幸を求めた。

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