『杏奈』
私も名前きかなきゃ。
「あの。。。」
『?』
名前。。。
言おうとした瞬間に唇を奪われる。彼の体温が私の口の中を駈けずりまわり、私の理性を絞りとる。
いい。
気持ちいいよぅ。
切なくて、もどかしくて、食物を溶かすように唾液が溢れだす。彼のも、私の体内に入りたがっている。
あぁ!
ああんっ!!
体中を快感が這いずり、自分の体がどうなっちゃうのか、どうしたいのかわからない。
ずっとずっとこうしていたい。それをどうやって伝えたらいいかわからない。
「下のクチをさわって。。。」
自分からおねだりしちゃうなんて、初めてだった。
『下のクチってここ?』
別の穴の周りを彼の指が刺激してくる。
「ちがっ!あっ!あああ」不潔だと思っていたのに、初めて知る快感がくる。
ダメ!ダメ!ダメ!
頭の中にある拒否反応も、もはや、より快感を得るための着火剤になっていく。『ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ』
意地悪にも彼が言う。
私は困って、困って。。。「ここなの」
彼の手をつかみ、自分の手でそこへと導いた。