私の意識が朦朧としてくる
とっくに果てていた。
なのに、私からは汁が流れ落ちる。いつまでもいつまでも溢れ、彼を放さない。
「ああんっ!」
体が前後に揺すりつけられる。私の体は彼の言うとおりに従い、かき回される。
『杏奈。イクよ?』
ガタンッ ガタンッ ガンガン ガンガン
ドアが軋み、激しい音が鳴り響く。
明らかに、電車の揺れでおこるそれとは違う。
車内中の人が聞き耳をたてているようで、恐くなる。
でも!
「透!イッちゃう!透!ああっああっ!はああんっ!透!」
押し寄せる快感から、助けを求めるように彼の名を呼ぶ。
『杏奈!杏奈!イク!イク!』「出して!」
『ああっ!』「ああんっ」
彼の中から飛び出した熱い飛沫が私の体に入り、かけのぼってくる。
私の蜜は、一斉に溢れだし床を染める。
彼のモノはピクピクと脈打ち、限界まで絞りだすように私の中を動き、私の体はそれを助けるようにヒクヒクと伸縮する。
私は手をぎゅっと握り締めその快感の余韻が静まるまで身を任せる。
彼は私を逃すまいとするように、私の両肩を腕で引き寄せ放出を続ける!
初めての経験だった。