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Next Dream 1(BL注意)

 2006-09-03投稿
閲覧数[3587] 良い投票[4] 悪い投票[0]

これは「夢の続き」のそのまた続きです。
もちろんBL(ボーイズラブ)です。
ご注意下さい。




「Next Dream」


ピピピ!ピピピ!ピピ…

携帯のアラームの音で目が覚める。
自分の物ではないその音。
今日は休みなのに…。
アラームを切っておくのを忘れていたのだろう。
昨日はそれどころじゃなかったから。

「ん…」

隣に眠る存在が、その音に身動いだ。

―――夢じゃない

一昨日は夢の中で抱いた。
昨日は現実にこの腕で抱いた。
今、あどけない寝顔を晒している恋人は、その表情から想像出来ないほど色っぽく、よがって喘いでねだって…

ピピピ!ピピピ!ピピ…

「うっさい!」

けたたましく鳴り続けていたアラームを荒々しく切る。
人の思考(妄想)を邪魔しやがって。

「う…ん?佑にぃ…おはよ…」

寝惚けているのだろう。
舌足らずな口振りで目覚めの挨拶をする愛しい人。

「おはよう、彬。まだ寝てていいぞ?休みだし」
「ん…寝る…」

余程眠いのだろう。
彬はまたすぐに寝息を立て始めた。
俺に擦り寄るというオプション付きで。
普段、彬は寝起きの良い方なのだが、やはり昨日は無理をさせただろうか。
サラサラと流れる指通りの良い髪を梳いて、気持ち良さげな寝息に誘われる様に俺も目を閉じた。


その日の夕方、彬の親父さんは帰ってきた。
家族が居ては流石に何も出来ないので、早速俺は禁欲生活を余儀なくされた。





彬と気持ちが通じて約一週間が経った。
その間俺はなるべく彬に触れないようにしていた。
触れると欲しくなるから。
かなり辛い。
そして今日は彬とおじさんがウチに夕飯を食べに来ていた。
和気藹々と交される会話の中、チラチラと交わる視線。
彬とそういう関係になる前は抑えれていたのに。
我慢出来なくなりそうだ。

「ごちそうさまでした」

宿題があるから、と俺は席を立つ。
ダイニングを出る前に振り返り、

「彬。後で俺の部屋来て」

そう言って二階にある自室へ向かった。
一応机に向かってみるが、やる気など全く起きない。
暫くすると階段を上がってくる足音が聞こえた。
机から離れ、扉の前に立つ。

――コンコンッ

控え目なノックの後に彬の声。

「佑兄?開けるよ?」

扉が開き、彬の姿が見えた瞬間、ぐい、とやや強引にその腕を捕えて部屋の中に引き込んだ。

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