隣には後輩のヨシトが、あどけない寝息をたてている。キレイな曲線を描く背中、頑固そうな眉根。
布団からそっと抜け出して、何も纏わない無防備な姿でカーテンを開け、バルコニーに出た。
暢気な太陽が、相も変わらず愚鈍な街を照らす朝。
「…ナオさん…?」
ヨシトのひどくけ怠そうな声が聞こえた。昨晩私が何度も求めたせいか、声に覇気がない。
「…起こした?悪い。」
私はそう言うと、部屋に入りヨシトの唇に外気で冷えた唇を重ね、薄いブランケットの上からヨシトのモノをいきなり強く握った。
「…っん、ナオさ…っ」