「あ、どうも」
あ…奥さん…
「ごめんなさい、安ければいいってもんじゃないけど、こっちの方がお得よ」
「ありがとうございます。よくわかんなくて」
「男の人だから仕方ないですよ」
奥さんは優しく笑った。どさくさに紛れて買い物に付き合ってもらう事にした。
カートに赤ん坊を乗せて、今日はボーダーのシャツとジーンズ…なんか、体の起伏を余計に感じさせる…あぁ…ボインだ。お尻にも見とれてしまう…
「そういえば中井さん、ウチの主人が奥さんにひどいこと言ったんですってね。」
あぁ、あのことか…
「いえいえ、本当子供っぽくて」
「ごめんなさいね。でも…羨ましがってましたよ、ご主人のこと」「ええ?」
「あんな可愛らしい奥さんもらって…って」よく言われます…
「いやいや…」
「あ、肉じゃがならこっちの方がおいしいですよ。」肉も選定してくれた。
「助かります。」
赤ん坊はよく寝てる。「僕は佐々木さんちのご主人の方が羨ましいな…」
肉を物色する奥さんの手が一瞬止まった。赤くなった。
「んもう、からかわないで下さいよ。」
照れ笑い…
「ほら、ウチのはあんな子供みたいでしょ?なんか色気が足りなくて…」