「あら、私は色気がありますかしら?」
ええ…充分…
「もう子持ちで所帯染みてますからね」
冗談まじりに笑う彼女…
「きれいですよ…」
…無口になった。並んでスーパーを歩いているけど、ちょっと雰囲気悪くしたかな…
「…あの…すみません…」
「え?いえいえ、普段あんまり褒められないから、戸惑っただけです。お世辞でも嬉しいですよ。」
お世辞じゃありません…
やっぱりぎこちなくなった。失礼だったか…「お昼は…どうするんです?」
「え?えっと…考えてませんでした。」
奥さんは少しまじめな顔だった…
「ウチで良ければ、作りましょうか?」
僕はコクッと唾を飲んだ。
「…ぜひ…」
食べた茶碗が二つ、テーブルの上に重なってる…
僕と奥さんは激しく舌を絡ませている…
ハァハァ…ハァ…
あぁ…夢にまで見た奥さんの体…しっかりと肉の着いた女の体…
でも、奥さんは僕を突き放した。
「私ったら…今日話したばかりなのに…」
震える指をしきりにいじりながらうつむいた…
「前から…気になってました…」
「…そんな…あんな可愛い奥さんいらっしゃるのに…」
うつむいた奥さんの唇を追った…