2時半…
立て続けに二回戦終えて、奥さんは、汗を滲ませた額に手を当て、呼吸を整えている…
「恥ずかしい…私ったら…何度も…」
「刺激的でした…」
「いやだ…欲求不満みたいで…」
「でも、そうではないんでしょ?」
「…どうかしら…」
聞くと、こちらは結婚八年目…子供ができてから、確かに回数は減ったらしい。
「お宅は新婚だからそんなことないでしょう?」
「…う〜ん、回数というより、アイツはあまりこういう事好きじゃないんです。」
「あら…でも、そのうち変わるわよ」
そうだといいが…
夕飯の肉じゃがはアヤが褒めてくれた。これは奥さんの指南のお陰だ。
「ねえ聞いて!ウチのスーパーに、佐々木さんちのご主人が来たのよ。取引先みたいよ」「ふぅん」
「なんだ。驚かないのね。私びっくりしちゃった!」
アヤのスーパーは隣り街。僕は滅多に買い物に行かない。しかしスーパーに出入りしてるって何屋かな…今日のスーパーにも来るのかな……危ない危ない…