「じゅんこさん…じゅんこさん…」
私を呼ぶ声がする…ゆっくり瞳を開けると、そこには彼の顔があった。
「あんな程度で、失神するなんて思っていなかったよ」
「…しっしん…?」
「失神したのに気が付かなかった?失神する程、純子さんが感じているなんて思っていなかったからね、俺自身」
「私・・・失神したの…」
「そうだよ。少し満足出来たよ、俺はね」
「満足って…?」
「実はね、部屋でセックスをする時は俺自身が満足出来てないセックスなんだよ。さっき覚悟して欲しいって言ったのは、俺が望んでいたセックスを純子さんに味わせたかったからだよ」
彼が私に言った言葉の意味が理解出来た。部屋で彼と愛し合う時、こんな濃厚なセックスではなかったけど、私は凄く感じて満足していた。でも…彼は満足していないなんて初めて知った。
「そろそろ、子供が欲しいと思っているんだけど…純子さんは欲しい?」
「そうね、欲しいかも」
「じゃあ、続きしようか?今度は失神させない様に気を付けるよ。純子さんが失神しちゃうと嬉しい反面、俺自身欲求不満になるからね」
「誠志郎さんて、本当にエッチね」
「エッチじゃなくて、エロだって」
「そうね、エロ過ぎるかも」
「純子さんにエロ過ぎるって言われると光栄に思うね」
「もう…」
「じゃあ、これからはタップリ中出しするからね。子供が出来る迄」
「うん…」
彼が望んでいた通りのセックスを味わった事で、私は淫乱になってしまったかもしれない…部屋でする彼との普段のセックスとは違い過ぎて、何か癖になりそう…拓哉君と比べてしまうのはイケナイけど…彼の方が上手。ごめんね、拓哉君。今夜は許してね…こんなに濃厚で失神する程のセックスは部屋で出来ないから…。