「…本当バカだよ…」拓海はポツリとつぶやくと、さらにきつく私を抱きしめた。拓海も目にいっぱい涙を浮かべている。「今日はこのまま離れたくない…あたしの最後のワガワマ…聞いてくれる?」私はうつむいて小声で言った。「うん。俺も離したくない…!」そう言って私達は何度も何度もキスを重ねた。
少し経って、突然拓海が「さやかっ、もう一回しよ?」と言い出した。「えっ?」私は戸惑いながら聞き返すと「いや…、さっきは俺ばかり先イッちゃって、さやかを全然気持ち良くさせてやれなかったし…最後がこれじゃ嫌だからさ…」と照れくさそうに言った。