ご主人がアヤの手を握り、お互い、目を交わした。照れ笑うアヤ…悔しい…仲睦まじ気な一瞬の仕草…!
奥さんも笑わぬ目の微笑みで、二人を見つめている。そして複雑な感情を僕の目に送ってくる…
僕も奥さんの手を握り、お返しに、とばかりに肩を抱き寄せた…
奥さんも当てつけか、素直に体を預けた…
四人が四人とも張り詰めた嫉妬心を目に蓄えている…。が、やめろとは言えない。裏切った相手にその罰として見せつけてやりたい…そんなところか…
うつむくアヤに、ご主人は何かささやいている。恥ずかしそうに赤くなったアヤは、聞こえないが、何か承諾したように見えた…
アヤの耳に…ご主人の乾いた唇が…しきりにささやいている…下品な目付きで…
アヤはうっとりと目を閉じる…普段子供みたいなコイツが、今、女になる…
僕はアヤの表情の変化に釘付けになる…奥さんの手を握りしめた…アヤはうっとりとした目を、時々僕に向ける…いいでしょ…と言いたげな…
ご主人の唇が…アヤの首筋に…アヤは深い息をして、甘い愛撫に酔ってるようだ。
奥さんが、僕の指をしきりにいじり始めた…「悔しい…」
下唇を噛んで僕の肩に頬擦りした。