あたしは加藤彩。高校3年で、他校に付き合って2年になるタメの彼氏がいる。自分は普通に男が好きで、まさかあんなことになるなんて夢にも思ってなかった…。
あたしが目覚めちゃったのは高2の春…。小学校からの親友の秋元リナが、失恋して落ち込んでたのを慰めたことがきっかけだった。
「彩ぁ、あたし浩一君にフラれちゃったよ…」うちに遊びにきていたリナが、突然話し始めた。「どうしたの?」あたしが聞くと、リナは泣きそうな顔で「浩一君他に好きな子ができたんだって…」とつぶやいた。「そうなんだ…。相手どんな子かわかる?」