「自分にも落ち度があると思いませんか?!」
思わず、叫んだ。
先生は、ビクッ!と体を震わせる。
ズカッ ズカッ
怒りにも似た感情に身を任せ、先生に歩み寄る。
グイッ
先生の肩を掴み、無理矢理自分に向かせて。。。
チュウッ
私は、先生にキスをした。
「?」
「!」
先生は、事態を把握できずに私を見ている。
私にだって、事態はわからなかった。
ただ、先生の唇は、軟らかくて、湿っていて、はずんで。。。
私にわかるのは、もう一度したいという欲求だけだった。
微動だにしない先生を引き寄せる。
ペロッ
先生の下唇を舐めあげ、もう一度、唇を重ねた。
「友里。。。」
崇の声で我に返る。
先生は、ハッ!としたように私から離れる。
解けた髪をかきあげる姿が綺麗だった。
「二人とも、もう帰りなさい」
あくまで平静を保って、先生が言う。
何者にも掻き乱されまいとする姿勢。
私は、自分の行動を悔い、先生のクールさを恨み、地団駄を踏みたくなる。唇を咬む。
「なんで?」
沈黙を、崇が破った。
カチッ!
。。。カチッ!
崇が、化学室のドアに鍵をかける。二か所。
「帰らないよ、俺たち、2人とも」