私、深山榛名(みやまはるな)は高校二年生。周りから見ると遅いかもしれないけれど、今だ処女なのでした。
だからなのか、榛名は、よく眠れない時に、ソウイウ事に対して想像しながら眠りにつきました。
登下校などで一人の時も、『私の初体験はいつなのか』、『その時は痛いのか』などと、不安と期待で胸を膨らませたりもしていました。
しかし、その一方で『私なんかには、その時なんか来る訳がない』と否定的に考えていました。
実は、榛名は、お世辞にも可愛いとは言えませんでした。
その為、自分に自信が持てず、自分からクラスメイトに話し掛けるの事が出来ずにいました。
だから、クラスの中で女友達が数人しかおらず、それ以外の女子とは必要最低限の事しか喋らずにいました。
なので、男子と喋るのは持っての他。たまに喋りかけられるとどもってしまい、余計に溝が深まってしまうのが、内気で鈍感な榛名でさえ、手に取るように分かる程でした。
そのような事が繰り返され、今では男子から喋りかけられる事も無くなってしまいました。
『本当はこんなはずでは無かったのに』榛名は、そう後悔しつつ、あまり楽しくない学校生活を猛勉強をして、その気持ちを紛らわせていました。
その為、学校の成績は上位に食い込めるまでにはなったものの、欲求に耐えきれず、今までは、ニュースなどを見ていて、危ないからそれだけはやめようと思っていたはずの『出会い系サイト』に手を出してしまいました。
登録する時の文章を書くときは、罪悪感に刈られていましたが、割りと呆気なく登録を終えてしまいました。
その時の内容は『みほ』という名で
『実は、高二です。(処女)嘘をついてメールしたりするのは良くないと思ったので、本当の事を言う事にしました。こんな幼い私で良ければ、付き合ってください。お願いします。』
という様な内容でした。
登録して、一時間もしないうちに、メールが届きました。
返事が来るのは、二、三日後だと思っていた榛名にとって突然の事だったので、ドキドキしつつメールを見ることにした。