僕たちは自分の住まいに戻っても目を合わせる事が出来なかった。でも、口には出さないものの僕はアヤが無性に欲しかった…
時々お互いに視線を交わし、いつになくはにかむアヤを見ると、余計に愛を確かめたくなった。どちらともなく、シャワーにかかり、洗濯もした。
小さく声が漏れる壁…
「お隣りさん…どんな風かな…」
「…そうね…」
…………………………(…ん…あ…)
僕とアヤは顔を見合わせた。隣り夫婦も恐らく刺激されて、もう我慢できなかったに違いない。だって、僕だって…
奥さんの澄んだ声が、甘く漏れる壁…
「シュウちゃん…」
アヤは手をもじもじした。
「あのね…」
「なに?」
「も一回くらい…できそう?」
僕はにんまりした。
「…したい?」
遠慮がちに僕の胸へ…
「だって…」
「だって?」
「シュウちゃんが…欲しいんだもん」
「オレもだよ…」
アヤの目…うるうるしてる…
「ホント?」
「ずっと…アヤが欲しくて、気が狂いそうだった。」
僕はアヤの蕾のような唇に吸い付いた!アヤも夢中で応えてくる。たまらなく胸が熱くなる。アヤが全部欲しい!僕だけのアヤ!
こんなキス…アヤとは初めて…