ｸﾁｭﾝ…ｸﾁｭﾝ…ﾁｭｳｳ…
岡田は逃がさないと言った感じで私の唇を貪る。声を上げるのを諦めた私はとりあえず唇を開かれないように必死で鼻で呼吸をした。やっと岡田の唇が離れた。
『どういうつもりなんですか？もう終わったはずです！こんな事やめて下さいよ！』
相変わらず目隠しされているので真正面に向かって話す。
「それを確かめたくてね…これからテストしてみようよ。僕のすることに反応したらまたしばらく付き合ってもらうよ。反応がなければ春奈の気持ちは堅いって事で僕は諦めるよ。」
『はぁ？ちょっと待って下さいよ！勝手すぎます。第一こんなやり方あんまりです！』
私は怖くなってきた。恐怖で鼓動が早くなるのが分かる。
「テストはもう始まってるよ。声を出したらアウト。頑張るんだよ…」
岡田は私の頭を優しく撫でて言った。
次の瞬間耳に熱くて濡れたものがまとまりついた。
『ｱｳｯ！』
私は大きく身体を反らして叫んだ。
「どうした春奈ぁ…この程度なのか？」
あざ笑うかのような岡田の声。呼吸があがる私に反対の耳にも同じ感触。
『ｱｯ！…ｳｳﾝｯ…ﾝﾝｯ』
「どうしたんだよ春奈？僕たちはもう終わったんだろ？」
『違っ…う…』
私は頭がクラクラしてきた。
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