広瀬さつき。中3。女子。今夏休み中で2年の冬から付き合ってる同い年の彼氏、加山秋広(私から告りました。)の家で勉強中です。受験生だから。
「…今ドコやってんの?」
「ん―、問8。」
「お前はやっ!!俺まだ6なのに…しかもわっかんねぇ!!広瀬6分かった??」
「6〜??あ―ね。これさぁグラフ書いて…。」
さつきは秋広のノートに身を乗り出して放物線を描き始めた。
秋広は顔同士が接近したことにドキドキしていた。さつきは一生懸命グラフを書いている。さつきとはキスは2回ほどしたことがあったがそれ以上はない。秋広はしてみたかった。今日は家族は誰もいない。受験生である秋広は毎年恒例の親戚の家へは行かなかったからだ。今日はヤル。さつきと。
そのつもりでよんだのだから。
秋広は決心してさつきにキスをした。